トヨタ自動車は、2019年6月7日(金)『電気自動車(EV)の普及を目指して』というメディア向け説明会を東京都内で開催しました。
この説明会によると、EV(電気自動車)の普及には、車両の開発、電池の安定的供給や耐久性能の向上、使用後のリユースなどやることがたくさんあるといいます。
そのための準備も着々と進め、これまで以上に幅広くオープンに仲間を募り、一緒に取り組みを加速させていきたいと考えているとしています。
2017年のモーターショーで発表された小型EVの時点より、5年ほど早いスピードでEV化が進んでいるとの見方から、2020年に市販モデルを投入するとのことです。
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2020年、トヨタが発売予定の超小型EVはどんな車?
この超小型EVは、2020年の発売を予定しています。
定員2名で軽自動車より小さいサイズ、一充電で100km程度の走行を目標としています。

免許取り立ての方や、ご高齢の方々など、日常の移動を支える取り回しのしやすいクルマ、企業の視点では、お客様のところへ毎日巡回訪問するような近距離移動の用途で環境に良い業務用車として使っていただく事を想定しているといいます。
3輪のEVの開発も!
その他にもi-Roadと呼ぶ3輪のEVの開発も進んでいます。。
こちらは、超小型EVよりもさらに小さい、2輪車に近いサイズです。

従来より、都市部や観光地でのシェアリングサービスなどを想定した、公道での実証実験を重ねています。
i-Roadの発売についてはまだ発表されていません。
歩行領域のEVも進行中!
歩行領域のEVも開発中です。人が歩いて移動する範囲をカバーするEVについても開発を進めています。

画面左が2017年の東京モーターショーに出展した、i WALKというコンセプトモデルです。こちらのモデルも、2020年の発売を目指して準備を進めています。
歩行領域EVについては、他にも、バリエーションを検討しています。

画面左側は、座り乗りタイプ、荷物が多いときや、長い時間歩くことが苦手な方、歩行に支障がある方に使っていただく事を考えています。
画面右側、手動車いすに取り付けることで動力源になる車いす連結タイプです。
世界のEV市場は どうなっているのか?
世界のEV市場の様子を簡単にまとめたものです。(トヨタ調べ)

2018年に世界で約120万台のEVが販売され、その半数以上が中国、それに米国、欧州、日本が続いています。
どの地域も、政府や自治体による規制や補助金などのEV奨励策のもとで市場が作られているのが現状です。
現在、世界一のEV車普及を果たしたいる中国ですが、問題がない訳ではありません。中国の自動車市場は、2017年には3千万台近くまで膨らんでいましたが、米中による貿易摩擦によって急速に減速しています。
また、中国の国産メーカーは育っているとは言い難い状況です。欧米や日本に追いつくのはかなり難しい状況です。
そこで中国政府は、EVシフトを押し出し、時期は明確にしないもののガソリンエンジン車の販売禁止を早々に提示してきました。(現状のEV販売は、70万台程度)
2019年から導入するNEV規制がそれで、外資メーカーに対し、ガソリン車を中国で今後も売り続けたいなら、その販売量に応じて、EVも販売することを義務付けました。
その上中国政府は、自国のメーカーのために政策面の後押しを進め、世界に対して開放的と謳いながら、事実上、自国メーカーに対してのみ、多額の補助金を投入しています。、中国メーカーのEV販売を手助けしているわけです。
このように中国政府によって仕掛けられたEVシフトが果たしてうまくいくのか?中国の自動車市場は、世界中の自動車メーカーにとって無視できない規模になっているので、今後のEVがどうなっていくのか気になるところです。
トヨタが予想しているEV化は5年前倒し!
トヨタは、新車から排出される走行時のCO2排出量を、2050年には、2010年に比べて90%削減するという、長期的な目標を掲げています。

そのマイルストーンとして2030年の新車販売において、HV(ハイブリッド車)とPHV(プラグインハイブリッド車)で450万台以上、EV(電気自動車)とFCV(燃料電池車)で100万台以上、合計で電動車を550万台以上とするという目標を2017年に発表しました。
発表してから1年余り経ちますが、中国市場だけでなく、今世界各地で、CO2排出量削減に向けて、電動車両への期待が高まっています。目標を上回るスピードで電動化が進展しています。おそらく、5年近くは先行しそうだとトヨタでは見ています。
この図から見ると、EV車は増えてきますが、2050年の予想ではEV車とPHV車が主流の時代になるということでしょうか。

