信号待ちや渋滞などで車が停止すると、エンジンが止まるアイドリングストップ車もだいぶ増えてきました。
アイドリングストップすることで、燃費が約10%前後改善されるといいます。
電池工業会規格によると、地域、用途などで個人差はあるものの、1日あたり約50回停車すると想定されています。
アイドリングストップ車は、停止するたびにエンジンが止まり再始動させるわけで、バッテリーへの負荷はかなり大きなものになります。
アイドリングストップ車は、何度もエンジン始動を繰り返すので、この繰り返しの負荷に耐えられるよう設計されたバッテリーが必要になります。
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アイドリングストップ車に普通のバッテリーを使うと・・・
アイドリングストップ車に普通のバッテリーを使うとどうなるのでしょう?
とりあえず使えます。が、1年以内に使えなくなる可能性が高くなります。
また、バッテリー上がりを起こす可能性が高くなります。
それはなぜかというと、
1回のエンジン始動で、バッテリー容量の10%~20%が使われるといわれます。
通常のバッテリーは、スターターバッテリーともよばれていて、大きな負荷がかかるエンジンスタート時に大電流を供給しますが、その後の走行で容量の10%~20%を素早く回復する設定になっています。
ところがアイドリングストップ車は、これを何度も繰り返すので充電が追い付かなくなります。このためバッテリー容量が同じでもバッテリーの使える範囲を50%以上にする等の工夫がされています。
放電深度というのですが話がややこしくなるので、何度もエンジンをかけるのに向いているバッテリーのこととご理解ください。
また充放電を繰り返すので、バッテリーの「負極耳部」とよばれる部分が腐食して1年くらいで断線してしまうということがわかっています。

こういった理由で、アイドリングストップ車にはアイドリングストップ用バッテリーを使用したほうが良いということになります。
アイドリングストップのキャンセルボタンが付いている車の場合、キャンセルしておけば停車のたびにエンジンは止まらなくなります。
しかし、目的地についてエンジンを切ってしまうと次にエンジンをかけた時、アイドリングストップ機能は復活することになっています。
アイドリングストップ用バッテリーの特徴は・・・
・充放電を繰り返しても耐久力のあるバッテリーに性能を向上しています。
・バッテリーの内部抵抗を約半分にすることで、従来のバッテリーに比べて約2倍の電流を流すことができるようになっています。
・弱点だった負極耳部の耐久性を向上させています。
これらの改良により、パナソニックの実験によると、電池工業会規格のアイドリングストップ寿命試験(SBA S 0101:2006)を用い、毎日使用しても約3年相当の耐久性を有することを確認したと報告しています。(参考 https://www.kurumaerabi.com/qa/questions/178/)

でも、アイドリングストップ車の交換目安は、安全を見越してのことか「18カ月または3万km」となっています。
従来バッテリーのメーカー保証が「5年または5万km」が一般的なことと比べると、寿命が短いですね。
しかもバッテリーの交換費用も高いので、排出ガスが多少削減できるとはいえ、ユーザーにとっては、あまりメリットを感じません。
何とかアイドリングストップ用バッテリーの寿命を延ばすことはできないのでしょうか?
アイドリングストップ用バッテリーの寿命を延ばすには・・・
アイドリングストップ用バッテリーのことを述べてきましたが、近年の車はそれ以外にもブレーキランプ、ヘッドライト、エアコン、ナビオーディオ、コンピータ等々、バッテリーに負荷をかけるようになっています。
その上エンジンの負荷を減らし、燃費を向上するため、オルタネーター(発電機)を止めてしまう機構まで取り入れている車もあるので、しわ寄せは全部バッテリーに来てしまいます。

そこでバッテリー寿命を延ばすため、
・渋滞の時は、アイドリングストップはカットします
・エアコンを使用する場合はアイドリングストップをカットします
・ヒーターを使用する場合はアイドリングストップカットします
面倒ですが、アイドリングストップはボタン一つでカットできますので実行してみてください。
メーカーのテストでも、毎日使用して約3年相当の耐久性があることがわかっているので、上の3つの項目を実行するだけでバッテリーの延命が期待できます。
アイドリングストップの激務を減らしてあげることで、バッテリーの耐久性はかなり違う結果になるはずです。

